チベット・コード 第二章 ダワヌツォの智者 13

方新は聞くとすぐ逆に疑問が膨らんだ。心中密かに

「布曲寺?サムイエ寺のことではないのか?サチラカンとは一体どの寺でどこにあるのだ?」

方新が卓木強巴に目をやると、卓木強巴も眉間にシワを寄せて、記憶の海を探っている最中のようだ。

ラバという下僕までも、徳仁翁の言う寺の名称に困惑した、これらの名前は徳仁翁がいままで一度も話したことがないものだと。ただ張立だけがそんなものには興味がないというふうに立っていた。彼はチベットは日が浅く、チベットの歴史や文物、古跡などはもっと理解が浅く、彼はずっと卓木強巴の母ー梅朵を見つめていた。

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